2017年03月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫03月

2007.05.03 (Thu)

何ごとも心を乱すことなく

何ごとも心を乱すことなく

何ごとも恐れることはない

すべては過ぎ去っていく

神のみ変わることがない

忍耐はすべてを勝ちとる

神をもつ者には何も欠けることがない

神のみで満たされる

           イエズスの聖テレジア


16世紀スペインの聖人の詩です。

彼女は19歳のとき、
高い理想をもってカルメル会修道院に入りましたが、
当時の修道生活は、規律・修道精神が緩慢となっていました。


失望したテレジアは、非常に苦しみます。

しかし、この苦しみを通して、
彼女は祈りと瞑想の深い神秘の体験をすることになるのです。

本来の会則に立ち返った「女子跣足カルメル会」をアビラに創立し、
10数人の修道女たちとともに厳しい生活を始めました。

が、改革を喜ばない他の修道女から攻撃を受け、
宗教裁判にかけられ投獄されます。


しかし、十字架の聖ヨハネなどの援助によって17の女子修道院を建て、
16世紀のカトリック教会改革の原動力ともなりました。
EDIT  |  07:03  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.05.02 (Wed)

星とたんぽぽ

星とたんぽぽ

        金子みすず


青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼に見えぬ。

 見えぬけれどもあるんだよ、
 見えぬものでもあるんだよ。


散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。

 見えぬけれどもあるんだよ、
 見えぬものでもあるんだよ。





詩人は見えないものを
言葉にしてくれます。

金子みすずが、
「昼のお星」と「つよいその根」に
例えていたものは何でしょうか。

それは、わたしたちの心のなかに
あるような気がします。


わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集
金子 みすゞ (1984/08)
JULA出版局

詳細を見る
EDIT  |  21:01  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.04.15 (Sun)

念ずれば花ひらく

   念ずれば花ひらく


苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった


詩人、坂村真民さんの有名な詩です。

真民さんは、8歳のときに父親を亡くしました。

そのため、残された母と子ども5人は、
失意と貧乏のどん底生活に陥ります。

それでも苦労に苦労を重ね愛情深く育ててくれた
母親の生きる姿が生きる原点となっている人です。

次の詩は、真民さんが50歳を越え、身体を病み、
失明しかかっているときに生まれたものです。


詩集 念ずれば花ひらく 詩集 念ずれば花ひらく
坂村 真民 (1998/10)
サンマーク出版

詳細を見る
EDIT  |  18:56  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.03.29 (Thu)

ただいるだけで

あなたがそこに ただいるだけで
その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんなあなたに わたしもなりたい

   相田みつを『にんげんだもの』
          
そこにいるだけで、
みんなを幸せな気持ちにする人っていますよね。

その人はどんな人でしょうか。
親切で優しい人でしょうか。
礼儀正しい、さわやかな人でしょうか。

人の過ちを笑って許せる人でしょうか。
自分の過ちも笑って話せる人でしょうか。

悲しんでいる人のそばにいてくれる人でしょうか。
自分ことを話すより、人の話を一生懸命聴く人でしょうか。

穏やかな目で、見つめてくれる人でしょうか。
言葉を交わしたとき、笑顔の素敵な人でしょうか。

そこにいるだけで、
みんなを幸せな気持ちにする人、
そんな人になれたらいいですね。


にんげんだものにんげんだもの
(1984/04)
相田 みつを

詳細を見る


EDIT  |  07:00  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.03.28 (Wed)


 雪
                  三好達治

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ


この詩を何度も読みながら、イメージをふくらまると面白いです。

○家のなかには何があるのでしょう?
 
こたつ、ふとん、みかん、もち、さいほう道具?

○太郎と次郎はどういう関係なのでしょう?
 
友達、兄弟、親戚?

○家は何件あるのでしょう?
 
一軒、二軒、三軒、もっとたくさん?

○眠らせたのは誰でしょう?
 お母さん、お父さん、雪?

○どんな音が聞こえますか?
 
風の音、犬の遠吠え、雪が落ちる音?

○いま、雪はふっているのでしょうか?

日本の名詩を読みかえす 日本の名詩を読みかえす
葉 祥明、ながた はるみ 他 (2004/10)
いそっぷ社

詳細を見る
EDIT  |  10:41  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.03.27 (Tue)

雨ニモマケズ

雨ニモマケズ

宮沢 賢治

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモ マケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシズカニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ッテコワガラナクテモイイトイイ
北ニケンカヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイイ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノトキハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハ
ナリタイ

童話屋『ポケット詩集』

ポケット詩集 ポケット詩集
田中 和雄 (1998/11)
童話屋

詳細を見る
EDIT  |  11:15  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.03.26 (Mon)

癩者(らいしゃ)に

     癩者(らいしゃ)に

              神谷美恵子

光うしないたる眼(まなこ)うつろに
肢(あし)うしないたる体(からだ)になわれて
診察台の上にどさりとのせられた癩者よ
私はあなたの前に首(こうべ)をたれる。

あなたは黙っている
かすかに微笑(ほほえ)んでさえいる
ああ しかし その沈黙は 微笑は
長い戦いの後にかちとられたものだ。

運命とすれすれに生きているあなたよ
のがれようとて放さぬその鉄の手に
朝も昼も夜もつかまえられて
十年、二十年と生きて来たあなたよ

なぜ私たちでなくてあなたが?
あなたは代って下さったのだ
代って人としてあらゆるものを奪われ
地獄の責苦を悩みぬいて下さったのだ。

ゆるして下さい、癩のひとよ
浅く、かろく、生の海の面に浮かびただよい
そこはかとなく 神だの霊魂だのと
きこえよき言葉あやつる私たちを。

心に叫んで首をたれれば
あなたはただ黙っている
そしていたましくも歪められた面に
かすかな微笑みさえ浮かべている。

神谷美恵子著作集 9 『遍歴』 みすず書房


神谷美恵子著作集 9 (9) 神谷美恵子著作集 9 (9)
神谷 美恵子 (1980/01)
みすず書房

詳細を見る
EDIT  |  14:12  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.03.25 (Sun)

てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った

 
   春
             安西冬衛

 てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った


この一行の詩を題材に、6時間くらいの授業をしたことがあります。
すごく楽しかったです。

この詩では、「韃靼海峡」と「てふてふ」が対比されていますね。

冷たい荒波の壮大なる「韃靼海峡」(ダッタンカイキョウ)と
羽ばたくたった一匹の「てふてふ」(蝶)の イメージを思い描きいてみると自分の生き方を問われるような気がしてきます。
 
授業の5時間目くらいに子どもたちに尋ねてみました。
「この蝶は、「韃靼海峡」を渡りきれるでしょうか?」と・・・。

正解は、もちろん、ありません。

でも私は、渡りきってほしいし、
渡りきってみたいと思っています。 


EDIT  |  10:01  |   |  TB(0)  |  CM(3)  |  Top↑

2007.03.24 (Sat)

私はいばらのない道を求めない

人生航路の贈り物

         サムエル・ウルマン

 私はいばらのない道を求めない
 悲しみが消えよとも求めない
 日のあたる毎日も求めない
 夏の海も求めない

 輝く陽光と
 永遠の昼のみでは
 大地の緑は
 しぼみ衰える

 涙の水がなければ
 歳月を通じて
 心の奥底は
 希望のつぼみを閉じる

 人生のどんなところでも
 気をつけて耕せば
 豊かな収穫をもたらすものが
 手の届く範囲にたくさんある


サムエル・ウルマン著『青春とは、心の若さである。』 
EDIT  |  09:01  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2007.03.23 (Fri)

青春とは・・・心の持ち方をいう。

青春

青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。


青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときはじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。


60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。


サムエル・ウルマン『青春とは、心の若さである』より

青春とは、心の若さである。 青春とは、心の若さである。
サムエル ウルマン (1996/06)
角川書店

詳細を見る
EDIT  |  20:22  |   |  TB(0)  |  CM(1)  |  Top↑
 | BLOGTOP |